ウェアラブルコンピューターが普及したとき。逐次,感覚の情報を処理するためには,現在のOSはまったく役に立たない。AIBOに積まれているようなリアルタイムOSが,コンシューマーの日常となる日も,来るかもしれない。
ウインドウズ2000の出荷を延期してくれたことに対して,心から謹んで感謝を捧げたい。ビル・ゲイツも,そしてマイクロソフト社も,ウインドウズ98で貴重な教訓を学んだと見える。今回の出荷延期を報道メディアが大きく取り上げ,多くの人々が怒りの目を向けている。だが,遅れれば厳しく非難し,間に合ってもバグを見つけてそれを口実に罵るだろう。結局,どちらにしてもビル・ゲイツに勝利などありえない。
ウインドウズ2000の発売は来年2月17日という発表があった(CNET JAPANの記事)。今年に入ってからMSの幹部たちは,ウインドウズ2000を年内に出荷すると約束してきた。その面目を保つため,ガムシャラに年内に出荷するのではという危惧は皆が抱いていた。それがなくなったのは,ほんとに素晴らしい判断,と思いたいが…。MSとしては,一般向けの出荷は2月17日だが,パソコンにプリインストールされるための製造工程向けは,今年12月中にメーカーに渡すとのこと。これをもって「年内に出荷した」ということになるらしい。まぁ年内出荷を約束していたのもユーザーにじゃなくてメーカーに対してだからね(なんか騙されてる気もするけど…)。
流れの速いこの業界は,今までOSというコンポーネントが支配してきた。だが,それが未来永劫続くとは誰も思ってない。もしかしたら,アップルにもMSにも,次の次のメジャーアップグレードはない,かもしれない。すべてをサーバーによって管理するネットワーク・コンピューターは個々のパソコンのOSを消すだろう,完全なワイヤード・ネットワーク端末としての新しいOSは生まれないだろうか,そしてウェアラブル・コンピューターにフィットしたOSを作り出すのはいったい誰になるのか? 現在のOSのごたごたを,遠い目で見つめながら,次の次を考えてみる。(ネタ元:ZSNetさん)
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